雪が積もったばかりの富士山

暑い夏が終わりふと富士山を見てみると山頂の方が白く雪で覆われていることがあります。
やはり富士山には雪が似合うと思うのも私だけではないでしょう。
富士山の初冠雪には多くの人が写真撮影に訪れます。
富士山が雪で覆われている様子を見ると冬がやってくるのももうすぐかなーと感じてきます。
富士山が初冠雪するのは平均でいつごろなんでしょうか。


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富士山といったら頂上の方は雪で覆われているイメージがあります。
しかし常に雪が積もっているわけではありません。
夏なんかは雪も溶けてますからね。
富士山の初冠雪の平均と最も早い年や遅い年はいつなのか調べてみました。
富士山の初冠雪の観測方法や定義なんかも紹介しますね。

 

富士山の初冠雪の平均

空を舞う雪

ニュースなどで「富士山で初冠雪が確認されました。」
という言葉を聞くこともあるでしょう。
季節が変わったんだなーと感じる場面でもありますよね。

 

富士山というと雪が積もっているイメージが強いのは私だけではないでしょう。
よく絵や写真で見る富士山も頂上の方は雪で覆われていますもんね。

 

富士山の初冠雪の平均の時期はいつごろなのでしょうか。
実際に初冠雪を見に行きたいという人や写真を撮りたいという人もいるでしょう。
今年は例年に比べて初冠雪が早いとか遅いというニュースもありますしね。

 

富士山の初冠雪の平均の時期はいつごろかというと9月30日です。
1981年から2010年までの甲府地方気象台でのデータになります。
気象なので初冠雪がいつになるのかは年によって結構バラつきがありますが富士山の初冠雪を平均すると9月30日になります。

 

9月30日が平均と聞いてどうでしょうか。
個人的にはやはり富士山の初冠雪の時期は早いんだなーと思いました。
まだ9月だと夏の気温のことが多いですし最高気温30度を超える日もありますもんね。

 

台風もまだまだ日本に接近したり上陸したりする時期です。
私達が普段生活している環境と比べると富士山の初冠雪はやはり早いなという印象があります。

 

富士山の初冠雪が最も早い年

上空から見た富士山

富士山の初冠雪の平均は9月30日ですが最も早い初冠雪はいつなのかも気になりますよね。
初冠雪も年によってバラつきがあるのでどれぐらい早いのだろうと興味が出てきます。

 

富士山の初冠雪が最も早いのは2008年8月9日です。
8月9日ってまさに真夏ですよ。
個人的には雪が降るなんて考えられない時期でむしろ暑さにバテている時期でもあります。
さすが富士山ですね。

 

富士山は7月や8月でも雪が降ることがあります。
標高が高いので1年中雪が降る可能性があるんです。
それにしても早すぎますけどね。

 

私達の生活に置き換えてみると夏祭りや花火大会が毎週どこかで行われている時期です。
もちろん服装は半袖ですよね。
プールや海が気持ちいい時期でもあります。

 

しかしこの年の富士山では半袖なんて耐えられない状況ということでしょう。
初冠雪となるぐらい寒い日ということになりますね。
私達が生活している場所と富士山の頂上付近とは全く違う環境ということがわかりますね。

 


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富士山の初冠雪が最も遅い年

雪が積もっていない富士山

富士山の初冠雪の最も早い時期を紹介しましたが、逆に富士山の初冠雪が最も遅い日も気になります。
どのぐらいの差が出てくるのでしょうか。

 

富士山の初冠雪が最も遅い日だったのは1956年10月26日です。
2016年も10月26日で富士山の初冠雪が最も遅い日となりました。

 

10月26日っていうのもまた遅いですよね。
もちろん普通に考えると早いんですよ。
私達が住んでいる場所で10月に雪が積もるということはそうそうないですからね。

 

しかし富士山の初冠雪の平均が9月30日なので約1ヶ月程平年より遅かったということです。
最も富士山の初冠雪が早かった年と比べると2ヶ月半以上も遅いことになります。
かなりの差があることがわかりますね。

 

富士山の初冠雪も年によってかなりバラつきがあるということですね。
大体9月末から10月の中旬ぐらいには富士山の初冠雪を迎えます。
あんまり初冠雪が遅いと心配になりそうです。

 

富士山の初冠雪の観測方法と定義とは

望遠鏡

初冠雪ってどういう状態なのかご存知でしょうか。
初冠雪とは夏を過ぎて初めて積雪が確認され麓から山頂が雪で白くなっているが確認できた時です。

 

夏を過ぎというのもポイントでその年の最高気温が観測された日を過ぎた後からになります。
なので初冠雪だと思っていても翌日に最高気温が更新されると初冠雪ではなくなります。

 

富士山の初冠雪の観測方法は機械などで判断するのではなく人の目で見て確認します。
例え山頂に積雪があったとしても雲で覆われていて麓から目視で確認できない場合は初冠雪とはなりません。
なんだか面白いですよね。

 

富士山の初冠雪の定義は「山の一部が雪などで白くなった状態」です。
富士山の頂上で登山をしていた人が雪が積もっていると報告があっても初冠雪にはなりません。

 

富士山の初冠雪は山梨側にある甲府地方気象台で観測しています。
他の場所から富士山に雪が積もっている様子が見えても甲府地方気象台から雪が積もっている様子が見えないと初冠雪にはならないようです。

 

2016年は最も遅い富士山の初冠雪となっていますが実は9月25日に富士山の積雪の様子が伝えられていました。
しかし9月25日に富士山の初冠雪が発表されなかったということは甲府地方気象台からは見えなかったということでしょう。
2016年の富士山の初冠雪が甲府地方気象台から見えたのは10月26日となり最も遅い富士山の初観測となりました。

 

初雪と初冠雪の違い

雪の結晶

初冠雪よりもよく聞く言葉として初雪がありますよね。
初雪と初冠雪は違います。

 

初冠雪は上記で示した通りです。
初雪とはその年の最高気温が観測された日を過ぎた後に雪が降った日です。
積雪しなくても雪が降れば初雪になります。

 

初雪と初冠雪が同じ日もありますが初雪が降っても初冠雪とはならない日ももちろんあります。
富士山においても初雪は観測されたけど初冠雪はなかったということが普通にあります。

 

初雪と初冠雪以外にも終雪という言葉があります。
終雪とはその年の最高気温が観測された日より前の最後に雪が降った日です。
これがまたおもしろいんです。

 

富士山の様に標高が高い山だと1年中雪がいつ降ってもおかしくありません。
1987年に関しては終雪が9月9日で初雪が9月16日だったようです。
終雪を迎えてから1週間で初雪という現象も起こりました。

 

2004年10月からは富士山の山頂は無人となっているため初雪の観測ができなくなりました。
これは残念ですよね。
初冠雪のニュースもいいのですがやはり初雪のニュースも伝えてほしいものです。
もうすぐ冬だーという気持ちがしてきますもんね。

 

まとめ

富士山の初冠雪の平均の時期はいつなのかについてでした。
暑い夏が終わると秋がきて冬になります。
富士山の様に標高の高い場所だと初冠雪となるのも早いですね。

 

富士山の初冠雪が最も早い年と最も遅い年についても紹介しました。
平均と比べてもかなりの差があることがわかります。
つまり富士山の初冠雪については年によってかなりのバラつきがあるということですね。
初冠雪は見たくてもなかなか見ることは難しいかもしれません。

 

富士山の初冠雪の観測方法と定義についても紹介しました。
人が目で見て初冠雪を判断するというのもなんだかすごいですよね。
しかも甲府地方気象台から見えないと初冠雪とはならないというのも驚きでした。

 

初雪と初冠雪の違いについても紹介しました。
初雪となっても初冠雪とはならないことがあります。
もちろん富士山でも普通に起こり得ることですね。

 

富士山の初冠雪の便りを聞いて季節の移り変わりを感じる人もいるでしょう。
平野部でも徐々に気温が下がってきて雪が降るところも出てきますからね。

 

秋になって涼しくなってきたと思った時はそろそろ富士山では初冠雪かなーと思い出してもいいのではないでしょうか。
日本一の山の富士山の初冠雪というのもなんだか風情があっていいものですね。


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