煙と野球ボール

日本のプロ野球ではレギュラーシーズンが終了するとクライマックスシリーズが開催されます。
クライマックスシリーズはCSと省略されることもありますね。
クライマックスシリーズは聞いたことがあるけどルールを知らないという人も意外と多いです。
クライマックスシリーズに関しては賛否両論ありますが結構盛り上がりますよね。
大逆転で日本シリーズ出場なんてこともあります。


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以前まではクライマックスシリーズはありませんでした。
セリーグ、パリーグで優勝したチームが日本シリーズに出場し日本一を決めていました。
しかしクライマックスシリーズができてからは各リーグで優勝しても日本シリーズに出場できるないこともあります。
クライマックスシリーズのルールを確認しておきましょう。
同点の場合は延長戦は実施されるのかについても紹介します。

 

クライマックスシリーズ(CS)出場ルール

甲子園球場

まずはクライマックスシリーズに出場するためのルールを確認しておきましょう。
日本のプロ野球に興味がある人ならご存知でしょう。
セリーグの上位3チーム、パリーグの上位3チームがクライマックスシリーズに出場できます。

 

単純に各リーグでのレギュラーシーズンの成績が良い3チームがクライマックスシリーズに進出します。
4位から6位になってしまうとクライマックスシリーズには出場できません。
当然といっては当然のことですね。
リーグ最下位のチームがクライマックスシリーズに出場し日本シリーズにも出場して優勝ということになってしまうと誰も納得できませんからね。

 

各リーグの成績の付け方は基本的に勝率です。
ただし接戦になると勝率が同じということも起こりえます。
そのため勝率が並んだ場合の順位の付け方があります。

 

クライマックスシリーズの出場ルールはセリーグとパリーグで若干違うのでそれぞれルールを見てみましょう。

 

セリーグのクライマックスシリーズ出場ルール

  1. 勝利数が多い球団
  2. 直接対決で勝ち越している球団
  3. 前年度順位の上位球団

 

パリーグのクライマックスシリーズ出場ルール

  1. 直接対決で勝ち越している球団
  2. セ・パ交流戦を除いたリーグ戦における勝率
  3. 前年度順位の上位球団

 

勝率が並ぶということは殆ど無いのですがかなり接戦の時があるのでこのようなリーグ順位のルールがあります。
2位と3位が同程度の成績だったということはありますからね。
セリーグとパリーグでルールが若干違うのも面白いですね。

 

サッカーなどでは得失点差があるスポーツもありますが日本のプロ野球では得失点差は考慮されません。
直接対決の結果が影響してくることもあるのでライバルチームはしのぎを削るということになりますね。
各リーグで上位3チームに入ったチームがクライマックスシリーズに進出するルールです。

 

クライマックスシリーズ(CS)勝ち抜きルール

野球の審判の後ろ姿

クライマックスシリーズの勝ち抜きルールはどうなっているのでしょうか。
各リーグで上位3チームがクライマックスシリーズに出場し日本シリーズに出場するチームを決めます。

 

クライマックスシリーズは2つのステージに分かれています。
ファーストステージとファイナルステージです。
クライマックスシリーズのそれぞれのステージでルールが違ってきます。

 

ファーストステージ

ファーストステージではリーグ2位と3位のチームが対戦します。
リーグ優勝したチームはファーストステージには登場しません。
このファーストステージで勝ち残ればファイナルステージに進めます。

 

ファーストステージの試合を行う球場は2位のチームの本拠地です。
ファーストステージで行う試合数は3試合になります。
勝利数が多いチームがファイナルステージに進出できます。

 

ただし引き分けという場合もあります。
そうなると問題になってくるのが勝利数が同じになる可能性があるということです。
1勝1敗1分や0勝0敗3分が考えられますね。
勝利数が同じになった場合はリーグ2位のチームがファイナルステージに進出できます。

 

2試合が終了した時点で決着がついた場合は3試合目は行いません。
ファーストステージは2試合で終わってしまうということも普通にあります。
もしクライマックスシリーズファーストステージの第3試合を見に行く場合は注意する必要がありますね。

 

リーグ2位のチームがホームで試合というのは大きいですね。
勝利数が同じ場合でも2位のチームがファイナルステージ進出ですからね。
ここでリーグ順位の重み付けがされています。

 

ファイナルステージ

ファイナルステージではリーグ優勝したチームとファーストステージの勝利チームが対戦します。
このファイナルステージで勝ち抜いたチームが日本シリーズに進出です。

 

ファイナルステージで試合を行う球場はリーグ優勝チームの本拠地になります。
ファイナルステージで行う試合数は6試合です。
ただしリーグ優勝チームにはすでに1勝のアドバンテージが与えられます。
リーグ優勝チームはこの1勝を含め4勝した方が日本シリーズ進出です。

 

ということはリーグ優勝チームは実質3勝すればいいということです。
ファーストステージを勝ち抜いてきたチームは4勝しなければいけません。
これはかなりの重み付けですね。

 

ファイナルステージでも引き分けがあります。
同じ勝利数になった場合はリーグ優勝チームが日本シリーズ進出です。
全試合行わなくてもファイナルステージの勝利が確定した場合は残りの試合は行われません。

 

ファイナルステージではリーグ優勝チームが圧倒的に有利なルールになっています。
それはそうですよね。
長いレギュラーシーズンで優勝したんですからね。
しかしリーグ優勝をしたチームが日本シリーズに出場できないということもあります。

 


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クライマックスシリーズ(CS)で同点の場合に延長戦はある?

汚れた野球ボール

クライマックスシリーズで9回が終わっても同点ということがあります。
9回に同点というのは野球ではそこまで珍しくはないのですが同点の時に延長戦になるのか気になるところです。

 

クライマックスシリーズでは同点の場合に延長戦が実施されます。
クライマックスシリーズでの延長戦は12回まで実施されます。
延長戦の回に関してはレギュラーシーズンと同じですね。

 

やはり同点の場合は延長戦を実施してほしいですよね。
短期決戦になるわけですし勝敗をつけてほしいものです。
ただし延長12回が終わっても同点の場合は引き分けとなります。

 

ちなみに悪天候の場合には中止やノーゲームとなることもあります。
この場合は予備日に試合を行うことになっています。
予備日も試合ができない場合は以降の順延はせずにその時点での成績でステージの勝者となります。

 

クライマックスシリーズが開催される時期はそこまで悪天候となることはありません。
しかし遅めの台風とか大雨などで試合ができないという場合もありますからね。
できればきちんと試合をして勝敗を決めてほしいですね。

 

クライマックスシリーズ(CS)ができた理由と時期

黄色い丸に書かれたWhyの文字

元々クライマックスシリーズというものはありませんでした。
リーグ優勝したチームがそのまま日本シリーズに出場していたんです。
しかし2004年にパリーグがプレーオフ制度を実施します。

 

現在のパリーグはお客さんもかなり入っていますが当時のパリーグはお客さんが少なかったんです。
リーグ優勝が決まってしまうとその後の試合は消化試合となりさらにお客さんの入りが悪くなります。
私の記憶でもパリーグよりもセリーグの方が人気がありお客さんが入っていたように思います。

 

この打開策としてプレーオフ制度を実施しました。
いまでいうクライマックスシリーズと同じようなものです。
プレーオフ制度を導入したことによりお客さんが入るようになったんです。

 

2007年にはセリーグでも導入されます。
名称を一般公募してクライマックスシリーズになり現在のクライマックスシリーズができました。

 

確かにクライマックスシリーズがない時期は消化試合が多くありました。
しかしクライマックスシリーズができたことによりシーズンの最後までどうなるかわからなくなりますからね。
ファンも球場に足を運んで応援します。
興行的にみるとかなりいい案といえるでしょう。

 

クライマックスシリーズ(CS)の懸念点

考える人

クライマックスシリーズには賛否両論あります。
リーグで優勝していないチームが日本シリーズに出場し、さらには日本一になることがあるからです。

 

確かに長いレギュラーシーズンでリーグ優勝したのに日本シリーズに出場できないということはなんか悲しいですよね。
選手もですがファンも納得いかないという意見が出てもしょうがないでしょう。

 

逆にリーグ2位や3位になったチームはまだクライマックスシリーズが残っているので日本一になる可能性があるということです。
最後までモチベーションも高まりますね。

 

リーグで1位や2位のチームがダントツでレギュラーシーズンが終了したとして3位のチームは勝率5割もいかなかったという場合も考えられます。
しかしクライマックスシリーズで3位のチームが勝ちまくって日本シリーズに出場し日本一になるという可能性もあります。
その時の選手の状態やチームの流れもありますからね。

 

こうなってしまうといまよりもいろいろな意見が聞こえてきそうです。
クライマックスシリーズは良いところもそうでないところもある制度と言えるかもしれません。

 

まとめ

クライマックスシリーズの出場ルールを紹介しました。
各リーグで上位3位までのチームがクライマックスシリーズに進出できます。
3位争いというのも熾烈になるということですね。

 

クライマックスシリーズの勝ち抜きルールについても紹介しました。
クライマックスシリーズはリーグ3位より2位、2位より1位のチームが有利になっています。
リーグ優勝したチームが圧倒的に有利ですが必ずしも日本シリーズに出場できるというわけでもありません。

 

クライマックスシリーズで同点の場合には延長戦が実施されます。
延長戦は12回まで実施され、それでも同点の場合は引き分けになります。
やはりクライマックスシリーズなので延長戦を実施し勝敗をきちっと決めてほしいですよね。

 

クライマックスシリーズがあるおかげでシーズン終盤までプロ野球を楽しめるようになりました。
賛否両論がある制度ですけどね。

 

リーグ優勝したチームでも日本シリーズに出場できるかはわかりません。
リーグ3位のチームが日本シリーズに出場し日本一になることもあります。
ファンの人はクライマックスシリーズも最後まで応援しましょう。
その応援が選手達の力になるはずです。


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