いまは働いていて収入があるから生活できているけど老後の生活が不安だという人も多いですよね。
そんな時に生活を支えてくれるのが生活保護と年金です。
生活保護を受けていると年金が受給できないと思っていませんか?
逆に年金を受給していると生活保護が受給できないと思っている人もいるのではないでしょうか。
この辺のお金のことって難しいですよね。
年金は一定金額受給しているけど生活保護を別で受給できるのではないかと考えている人もいるかもしれません。
生活保護と年金の受給についてわからないことが多いですよね。
生活保護と年金の受給は同時にもらえるのか調べてみました。
同時に受給する際の条件や年金未納の場合などはどうなるのでしょうか。
もしもの時のために老後のお金のことを知っておきましょう。
生活保護と年金受給は同時にもらえる?
現在は年金を収めているけど将来が不安という人も多いです。
働けるうちは収入があるのでいいのですが高齢になると様々な理由から働けないこともあるでしょう。
働いていても収入が少ないという人も多いと思います。
できればバリバリに働けるときに老後の資金も貯めておきたいものです。
しかし気持ちはあっても様々な理由で貯金できないという場合もあるでしょう。
現実問題として年金を受給しても年金だけではなかなか生活ができないという場合もあります。
実際に現時点でもこのような悩みを持っている人は大勢います。
年金だけでは生活がままならないという人です。
そういう場合は年金を受給していたとしても生活保護は受給できます。
生活保護と年金の受給が同時にもらえることになっているんです。
しかし生活保護と年金を同時に受給するには条件があります。
生活保護と年金の同時受給の条件
生活保護でもらえる金額は最低生活費が関係してきます。
最低生活費は住んでいる地域や家族の構成等によって変わります。
ここでは例として高齢の夫婦2人で生活している場合についてです。
計算式などは割愛しますが最低生活費が夫婦2人で18万円だったとします。
生活保護受給額は収入が最低生活費に足りない分を受給できます。
生活保護受給額 = 最低生活費 - 収入
年金は収入として考えられます。
夫婦2人で年金を10万円受給していたとしましょう。
収入は他にはなく年金だけの生活をしていたとして上記の計算式に当てはめてみます。
生活保護受給額 = 18万円(最低生活費) - 10万円(収入)
生活保護受給額は8万円となりますね。
最低生活費に年金では足りない分を生活保護として受給できるということです。
ですので生活保護と年金は同時に受給可能となっています。
ここで注意する必要があります。
最低生活費よりも収入が多い場合は生活保護は受給できません。
上の例でいうと年金を含め収入が18万円以上の場合は生活保護は受けられません。
例えば不動産を所有しているとしましょう。
近年はマンションやアパートを経営し収入を得る人も多くなってきました。
この場合は家賃収入が発生するので最低生活費を上回ると生活保護は受給できないことになります。
他にも退職金の残りの額によっても生活保護を受給できるか左右されます。
定年まで働いて退職金が数千万円残っているなどの場合は生活保護は受給できない場合があります。
どれほど貯金があるのかによっても年金と生活保護が同時にもらえるかは変わってきます。
年金未納の場合に生活保護は受給できる?
なんらかの理由でいままで年金が未納の状態だったという人もいるでしょう。
年金未納の状態だと当然将来は年金はもらえません。
しかし年金未納であっても生活保護の受給は可能です。
上記の例で言うと年金がもらえないということは収入が0ということです。
この場合は生活保護受給額として最低生活費の18万円を受給できます。
ですので年金未納であっても生活保護は受給できます。
だったら年金は未納のままで生活保護で老後は生活すればいいと考える人もいるかもしれません。
しかしこれはオススメできません。
というのも生活保護を受けるにはかなり厳しい条件があります。
生活保護を受けるには審査があり通らなければなりません。
基本的に貯金や車、家などの資産がある場合は審査は通りません。
つまりいままでと同じ生活やそれ以上の生活はできなくなるということです。
生活保護はどうしても生活できない場合の救済です。
年金はしっかり納め、どうしても足りない分を生活保護で補うという考え方にしましょう。
生活保護を受給するには
生活保護を受給するには手続きが必要です。
地域の社会福祉課に行って生活保護を受けたい旨を伝えましょう。
その後書類を提出することになります。
書類を提出した後に担当者が実際に家に訪れます。
資産を保有していないかなどのチェックが入ります。
現状の質問などもされることになります。
審査結果が書面で届きます。
およそ審査には2週間程度かかると言われています。
審査が通った場合は生活保護の受給が開始されます。
各地域によって生活保護受給までの流れは若干違いますが概ね上記のような流れになります。
年金だけでは生活していけないと悩んだ時は生活保護受給の申請をしましょう。
まとめ
生活保護と年金の受給は同時にもらえます。
年金だけでは生活できないという方や将来心配だという方は生活保護の受給も考えましょう。
とはいえ働けるうちに老後のことも考えて貯金をしておくのがいいでしょう。
生活保護と年金を同時にもらうには条件があります。
すでに生活保護を受けている場合は年金をもらっても総額は変わりません。
多くもらえると思っていると大間違いになります。
生活保護を受給するには厳しい審査があり裕福な生活ができるようになるとは思わない方がいいでしょう。
最低限の生活のための救済ですからね。
切羽詰まってどうしようもないという場合は生活保護の申請をしてみるのもいいでしょう。
年金を未納の人でも生活保護の受給はできます。
しかししっかりと年金は納めておくようにしましょう。
過去に未納があっても納められるケースもあります。
滞納しすぎると最終的に差し押さえとなることもありますからね。
働ける間は働いて収入を得ましょう。
老後に向けて今のうちから貯金をするなど資産を蓄えましょう。
生活保護を受給するのは最後の手段と考えておいた方がいいですね。