ある日ねぶた祭りの話をしていた時のことです。
ねぶた祭って迫力があっていいよね。
いやいや、ねぶたじゃなくてねぷたでしょ。
まさかねぶたではなくねぷたというものもあるのかと衝撃を受けました。
もしかするとねぶたをねぷたと間違えて覚えているのではないだろうか。
その時はそう思ったんです。
しかしねぶたもねぷたもあるじゃないですか!
私的にはかなり衝撃でした。
これまでずっとねぶたとばかり思っていたからです。
そこでねぷたとねぶたの違いを調べてみました。
弘前ねぷたと青森ねぶたの違いも紹介しますね。
ねぷたとねぶたの違い
ねぶた祭りって日本のお祭りの中でもかなり有名ですよね。
ねぶた祭りに行ったことはなくても1度は聞いたことがあると思います。
特に有名なのが青森ねぶたです。
大きく華やかな山車燈籠は見ものです。
1度は生で見てみたいお祭りですよね。
青森ねぶたは東北三大祭りの1つです。
来場者数も250万人以上と言われています。
それだけ有名なお祭りです。
もう1つ有名なねぶた祭が弘前ねぶた祭りです。
こちらも東北地方ではかなり大きなお祭りです。
来場者数も160万人以上となっています。
なので私はずっと「ねぶた」だと思っていたんです。
しかしねぶたではなく「ねぷた」というお祭りがあるとか。
しかも弘前のねぶた祭りは「ねぷた」というみたいです。
正直かなりの衝撃を受けました。
どちらとも「ねぶた」だと思っていました。
10人中9人は「ねぶた」だと思っていたと思います。
もちろん弘前や青森出身の人などはねぷたというのはわかっていたと思います。
しかしあまり知らない人は私と同じように「ねぶた」と思っていたことでしょう。
「ねぷた」と「ねぶた」の違いってなんなのでしょうか。
違いを知りたい欲求に駆られ調べてみました。
「ねぷた」と「ねぶた」の違いは地域の訛りだということです。
つまりは方言の違いのみということですね。
青森市で行われる祭りが青森ねぶたで弘前市で行われる祭りが弘前ねぷたということです。
青森市も弘前市も青森県です。
しかも結構近い場所にあります。
距離にすると約45キロです。
同じ青森県で近い距離なのに「ねぷた」と「ねぶた」で呼び方が違うということなんです。
こんなに近い距離にもかかわらず訛りでお祭りの名称が変わるというのも面白いですよね。
弘前市出身の人がいたらねぷたのことを言うとちょっと喜んでもらえるかもしれません。
もちろん弘前ねぷたと青森ねぶた自体のお祭りにも違いがあります。
弘前ねぷたと青森ねぶたの違いについて見てみましょう。
弘前ねぷたと青森ねぶたの違い
青森ねぶたは東北三大祭りの1つということでかなり大きなお祭りです。
来場者数は東北のお祭りの中でも1番多いお祭りなんです。
仙台七夕祭りよりも来場者数が多いですからね。
弘前ねぷたもかなり大きなお祭りです。
実は弘前ねぷたは東北地方のお祭りの中で3番目の来場者数です。
こんな大きなお祭りなのに弘前ねぶただと思っていたなんて反省します。
弘前ねぷたと青森ねぶたは山車燈籠を引いて町中を練り歩くという点では似ている部分も多くあります。
1980年に重要無形民俗文化財に両方とも指定されていますしね。
しかし弘前ねぷたと青森ねぶたにはいくつか違いがあります。
弘前ねぷたと青森ねぶたの違いを紹介します。
英語表記の違い
弘前ねぷたと青森ねぶたは「ねぷた」と「ねぶた」なので英語表記が違います。
当然といえば当然のことなんですけどね。
- ねぷた=neputa
- ねぶた=nebuta
ねぷたとねぶたが正式に決まったのは重要無形民俗文化財に指定された時のようです。
この時に同じ名称にしていれば違いはなかったのですがどちらも歴史あるお祭りなので同じにはしなかったということでしょう。
山車の違い
弘前ねぷたと青森ねぶたでは山車燈籠の形に違いがあります。
弘前ねぷたの山車燈籠は扇型の扇ねぷたと人形型の組ねぷたがあります。
青森ねぶたの山車燈籠は人形型のねぶたになります。
私達がねぶた祭りと聞いて思い浮かぶのが人形型の山車ですよね。
弘前ねぷたには扇型の山車がありほとんどが扇型のようです。
一方、青森ねぶたではほとんどが人形型の山車という違いもあります。
山車の数も弘前ねぷたと青森ねぶたは違いがあります。
弘前ねぷたの山車の数は約80台で青森ねぶたの山車の数は約20台です。
山車の数に関しては圧倒的に弘前ねぷたの方が多いんです。
山車の大きさにも弘前ねぷたと青森ねぶたに違いがあります。
弘前ねぷたの山車は大きいもので高さ10メートルと巨大です。
青森ねぶたの山車は高さは5メートル程度ですが横に大きいのが特徴です。
山車を見ても弘前ねぷたと青森ねぶたには結構違いがあることがわかりますね。
弘前ねぷたと青森ねぶたはこのような感じです。
弘前ねぷたの山車
青森ねぶたの山車
掛け声の違い
弘前ねぷたと青森ねぶたでは掛け声の違いもあります。
弘前ねぷたの掛け声は「ヤーヤドー」です。
青森ねぶたの掛け声は「ラッセーラー」です。
山車の掛け声といえば青森ねぶたの「ラッセーラー」が一般的かなとも思います。
弘前ねぷたでは少し違った掛け声をするんですね。
これももしかすると方言の訛りの違いによってなのかもしれません。
開催期間の違い
弘前ねぷたと青森ねぶたでは開催期間も違います。
少しだけ違うだけなんですよね。
むしろほぼ同じ期間で開催されているという方が驚きです。
弘前ねぷたの開催期間は8月1日から8月7日までの7日間です。
青森ねぶたの開催期間は8月2日から8月7日までの6日間です。
どちらも毎年同じ日程で開催されます。
ねぶた祭りを見に旅行に行く場合はありがたいですよね。
弘前ねぷたと青森ねぶたは開催期間が重なっている日が多いため両方のお祭りに行くことができますからね。
弘前ねぷたと青森ねぶたの違いについてでした。
似ている部分も多いお祭りですが細かく見ると結構違う点もありました。
弘前ねぷたも青森ねぶたもだいたい同じ期間に開催されます。
両方のお祭りを見て違いを発見するのも楽しいかもしれません。
青森県にはねぷたとねぶたが大量にあった!
弘前ねぷたも青森ねぶたも青森県で開催されます。
この2つ以外にもねぷたやねぶたが青森県で大量に開催されているんです。
これほどまでに開催されているとは思ってもいませんでした。
青森県で開催されているねぷたとねぶたは以下になります。
青森県のねぷた
以下が青森県のねぷた祭りです。
- 鯵ヶ沢ねぷた(鯵ヶ沢町)
- 碇ヶ関ねぷた(平川市)
- 田舎館ねぷた(田舎館村)
- 岩木ねぷた(弘前市)
- 岩崎ねぷた(深浦町)
- 大間ねぷた(大間町)
- 大鰐ねぷた(大鰐町)
- 尾上ねぷた(平川市)
- 風間浦ねぷた(風間浦村)
- 柏ねぷた(つがる市)
- 金木ねぷた(五所川原市)
- 黒石ねぷた(黒石市)
- 佐井ねぷた(佐井村)
- 相馬ねぷた(弘前市)
- つがる市ネブタまつり(木造ねぷた)(つがる市)
- 鶴田ねぷた(鶴田町)
- 東通ねぷた(東通村)
- 常盤ねぷた(藤崎町)
- 平川ねぷた(平川市)
- 弘前ねぷた(弘前市)
- 藤崎ねぷた(藤崎町)
- 森田ねぷた(つがる市)
- 横浜ねぷた(横浜町)
- 青森県のねぶた
以下が青森県のねぶた祭りです。
- 青森ねぶた(青森市)
- 浅虫ねぶた(青森市)
- 板柳ねぶた(板柳町)
- 市浦ねぶた(五所川原市)
- 稲垣ねぶた(つがる市)
- 今別ねぶた(今別町)
- 大畑ねぶた(むつ市)
- 大湊ネブタ(むつ市)
- 蟹田ねぶた(外ヶ浜町)
- 川内ねぶた(むつ市)
- 五所川原立佞武多(五所川原市)
- 小泊ねぶた(中泊町)
- 車力ねぶた(つがる市)
- 田名部ねぶた(むつ市)
- 中里ねぶた(中泊町)
- 浪岡ねぶた(青森市)
- 平内ねぶた(平内町)
- 深浦ねぶた(深浦町)
- 三厩ねぶた(外ヶ浜町)
- 脇野沢ねぶた(むつ市)
青森県では多くのねぷた祭りやねぶた祭りが開催されています。
ねぷた祭りの数は23ヶ所でねぶた祭は20ヶ所でした。
ねぶた祭の方がよく聞きますが意外にもねぷた祭りの方が多く開催されています。
ねぷたやねぶたは青森県で多く開催されているのですが青森県以外の場所でも各地でねぷたやねぶたが開催されています。
東京の渋谷区でも渋谷センター街ねぶた祭りが開催されたり長野県上田市では真田幸村公出陣ねぷたなんかも開催されています。
青森のねぷたやねぶたを見たいけど遠いなという場合は青森以外の場所で開催されるお祭りを見に行くのもいいかもしれません。
巨大な山車が練り歩くので大迫力だと思います。
まとめ
弘前ねぷたと青森ねぶたの違いについてでした。
ねぷたとねぶたの違いは方言の訛りで違うということでした。
青森市と弘前市は近い場所にあるのに訛りで違う呼び方になるのも面白いですね。
弘前ねぷたと青森ねぶたのお祭り自体も違いがありました。
巨大な山車が練り歩くという点は同じなのですが細かく見るといろいろと違いがあることがわかります。
青森県では弘前ねぷたや青森ねぶた以外にも多くのねぷたやねぶたが開催されます。
全部で40ヶ所以上で開催されていますからね。
青森だけでなく全国の様々な場所でねぷたやねぶたが開催されています。
青森のねぶたは1度は見に行ってみたいですよね。
山車の迫力はものすごいでしょうからね。
興味がある人は青森ねぶたや弘前ねぷたを見に行ってみてはいかがでしょうか。
なんなら参加するともっと楽しいと思います。